「女の子のランドセルといえば赤」というイメージがあるかもしれません。いまは違います。
先に結論
女児の1位は紫・薄紫で30.0%。赤は6.6%で5位です。祖父母世代の感覚とははっきりずれているので、予算の相談をする前に共有しておくと話が早くなります。
実際に選ばれている色
ランドセル工業会が2026年に実施した調査(女児n=737)の結果です。
| 順位 | 色 | 割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 紫・薄紫 | 30.0% |
| 2位 | 桃(ピンク) | 18.7% |
| 3位 | 水色 | 16.7% |
| 4位 | うす茶 | 7.9% |
| 5位 | 赤 | 6.6% |
上位3色で約65%。紫・ピンク・水色に集中しています。
男の子は黒が54.4%と一極集中なのに対し、女の子は上位3色に分散しているのが構造の違いです。選択肢が多いぶん、迷いやすいとも言えます。
なぜ紫が1位なのか
断定できる根拠は見つけられませんでした。ただ、選ばれている色を並べると傾向は見えます。
紫・薄紫、水色、うす茶。いずれも彩度を抑えた色です。近年よく言われる「くすみカラー」の方向と重なります。
一方で、はっきりした赤は6.6%まで下がっています。「女の子=赤」という前提は、実態としてはもう成り立っていません。
あわせて読みたい ランドセルの色|人気ランキングと決め方 女の子の1位は赤ではなく紫。この10年で色の常識は変わりました。最新データと、好みが変わったときの対処法まで整理します。祖父母と話す前に
ランドセル代を祖父母が出す家庭は珍しくありません。セイバンが2025年12月に実施した自社調査(1,498名)では、支払者は両親55%、祖父母47%という結果でした。
このとき起きやすいのが、色の前提のずれです。「女の子なら赤」という感覚のまま話が進むと、あとで揉めます。
上の表を見せてしまうのが早いと思います。「いまは紫が1位で、赤は5位」という事実は、感覚の違いを埋める材料になります。
あわせて読みたい ランドセルは誰が買う?祖父母への頼み方 祖父母が出す家庭は珍しくありません。だからこそ、金額より先に決めておくべきことがあります。「6年後に後悔しないか」問題
淡い色や華やかな色を選ぶと、高学年で好みが変わるのではないか。よくある心配です。
メーカーの解説記事でも、鮮やかすぎる色は高学年で恥ずかしく感じられるケースが後悔の例として挙げられています。
ただ、ここで2つ押さえておいてください。
1つ目。色の後悔は、買い替えなしで直せます。ランドセルカバーを付ければ、外から見える面の印象は大きく変わります。落ち着いた色のカバーを付ければ、鮮やかな本体でも印象は抑えられます。
実際、後悔ポイントを調べた調査でも、色・デザインは重さ・価格・サイズより下位でした。重さやサイズの後悔は買い替えでしか直せませんが、色は違います。
2つ目。購入の決め手の1位は「子どもの好きな色」で52.5%です。本人が選んだという事実そのものが、6年間の満足度を支えます。
あわせて読みたい ランドセルカバーの選び方と種類 カバーの本当の価値は、傷を防ぐことだけではありません。高学年で色の好みが変わったとき、買い替えずに対処できる唯一の手段です。色別に見る実用面
| 色 | 注意点 |
|---|---|
| 紫・薄紫 | 濃さによる。淡い紫は汚れが目立ちやすい |
| 桃(ピンク) | 濃いピンクは高学年で好みが分かれやすい |
| 水色 | 淡いぶん汚れが目立つ。カバーで対処できる |
| うす茶・キャメル | 汚れが目立ちにくく、6年間の変化が少ない |
| 赤 | 定番。汚れは目立ちにくい |
近年は縁だけ色を変えたバイカラーのモデルが増えています。主張しすぎず個性は出るので、好みが分かれにくい形です。
揉めない決め方
1. 親が先に候補を3〜5台に絞る
価格・サイズ・保証といった大人が判断する条件で絞ります。この段階では色の話をしません。
2. 絞った中から子どもに選ばせる
どれを選ばれても問題がない状態を作ってから見せます。否定する必要がなくなります。
3. カバーで変えられることを伝える
「大きくなって気が変わったら、カバーで変えられるよ」。安心材料になります。
4. 実物の色を確認する
印刷と実物は違います。特に淡い色は写真では再現しきれません。生地サンプルを送ってくれるメーカーもあります。
色の選択割合・購入決定理由は、ランドセル工業会「ランドセル購入に関する調査 2026年」(2026年4月進学児童のいる20〜69歳男女 n=1,500 / 株式会社クロス・マーケティング実施)によります。支払者の割合は株式会社セイバンが2025年12月8日〜16日に実施した自社調査(1,498名)によるもので、メーカー1社の調査である点にご留意ください。高学年での好みの変化に関する記述はランドセルメーカーの解説記事、後悔ポイントの順位はランドセル情報サイト「いいものラボ」が2020年入学モデル購入者を対象に実施した調査によるもので、いずれも公的な統計ではありません。
よくある質問
女の子に一番人気のランドセルの色は?
赤いランドセルはもう少数派ですか?
ピンクは何位ですか?
淡い色は汚れが目立ちませんか?
基準が決まったら、実物で比べる
メーカーごとの価格帯と保証を並べて確認できます。
本記事はランドセルメーカーの公式発表資料や公的機関の公開情報をもとに編集部が作成しました。価格・仕様・日程は変更される場合があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。